こんにちは。2歳0歳ふたりの息子を育てている育休中ママのうどんです。
今回は小宮信夫さんの『子どもは「この場所」で襲われる』の印象に残った内容を書いていきたいと思います。
犯罪機会論と犯罪原因論
犯罪機会論とは「場所」に注目して犯罪を起こす機会をなくしていくことで犯罪を防ぐという考え方です。一方で犯罪原因論は犯罪を起こす「人」に注目して、犯罪を起こす人にどのような特性があるのかを追及することで犯罪を防ぐという考え方とのことです。
日本では犯罪原因論で考えることが多いのが現状ですが、海外では犯罪機会論で考えるようになっているようです。
不審者は日本の言葉
日本ではよく"不審者"と言いますが、海外ではそのような言葉はないようです。海外はもちろん、日本の"不審者"と呼ばれるべき人は、マスクやサングラスをつけた不審な格好をしていません。むしろ怪しまれず、親近感を持ってもらうために普通の姿で子供たちに声をかけてくるそうです。普通の姿の人から声をかけられたら子供は普通に対応するので、犯罪者はその隙を狙ってつけ込んでいくとのこと。
だから、子供に「不審者に気をつけて」と注意を促すのはナンセンスだと小宮さんはおっしゃっていました。
どんなところで犯罪が起きやすいか
詳しくは著書を読んでいただければよいかと思いますが、見通しが悪いところ、人の目が見えにくいところだけではなく、人が多すぎるがゆえに無関心になる場所なども犯罪が起きやすいそうです。
犯罪に巻き込まれないためには?
交通ルールを教えるように、普段から子供に危ない場所を伝えてあげるのがよいとのこと。また、これは個人では難しいかもしれませんが、学校のフィールドワークなどで危険な場所マップを作って地域の人などに共有するのも良いとのことでした。
感想
知っていて損はない情報がたくさんありました。女の子のご両親はもちろんのこと、男の子のご両親も読んでおくべき本です。
おすすめ度:★★★★☆
育児中の合間に読みやすい度:★★★★☆
手元に置いときたい度:★☆☆☆☆
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