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読書記録:子どもの文化人類学

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こんにちは。2歳0歳ふたりの息子を育てている育休中ママのうどんです。

 

今回は原ひろ子先生の『子どもの文化人類学』の読書記録を書いていきます。

こちらはX(Twitter)でおすすめの本リストで流れてきたので図書館で借りて読みました。

 

 

 

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前提として

原ひろ子さんのフィールドワークの成果、特にヘアーインディアン(カナダの北西部の極北地帯から南西部にかけて先住する民族)の様子について書かれています。その生活の様子は1960年代に原先生が密着してフィールドワークをしたものなので、現代のヘアーインディアンとは全く異なっていると思われます。またヘアーインディアン以外の他国の住民についての事例も書かれています。

 

 

 

危険なものを子供にわからせるには

ヘアーインディアンは子供に何が危険なのか教えるのではなく、身をもって実感させるプロセスを重視しているとのこと。火に近付いて火傷したら次からは痛いから近付かなくなる、刃物は注意深く使えば扱い方がわかるようになるからそれで問題ない、などなど。

子供にまずはやらせて、うまく出来なければ自分で考えていく。それでやっていくうちにうまく出来るようになる、というのがヘアーインディアンのやり方とのことです。

 

最近長男はお風呂上がりに体も足も拭かずに走ってリビングへ行こうとしたところ、びちょびちょだったので、転んでしまいました。私たちが何度も何度も「濡れたままだと転ぶから、体や足を拭いてから向こうに行こうね」と言っていたのにもかかわらずです。すってんころりんしたので、長男は痛くてギャン泣きしました。大した怪我でなかったことが不幸中の幸いでした。それからというもの、長男は必ず体と足を拭いてからリビングへ行くようになりました。こうやって子供は学んでいくんですね。

口うるさく言ってもわからないので、わからせるためにも失敗する姿を見守ってあげるのが一番なのでしょう。

まぁ、それが大人としては一番難しいんですけどね。

 

 

 

教える概念がないヘアーインディアン

ヘアーインディアンの文化には『教える』という概念がないそうです。あくまで観察して学び、実践することでできるようになるのが当たり前の文化とのこと。

私たちの文化では教えることは当たり前だけど、2-3歳くらいの子どもは日本でもヘアーインディアンと同じなのかな…?と思いました。

実際私たちの2歳0歳の子供たちも(言い方が厚かましいが)教えてあげて出来るようにはなるけれど、私も夫も『教えてあげたい』と思って教えてるわけではないし、現時点の状況では息子たちが勝手に出来るようになりたいと思って出来ていることが多いです。お話然り、寝返り然り…

そう考えると、私たちから息子たちへ『教えてあげる』ものは少ないのだと思うし、なんだったら教える必要はないのかもしれません。

そして私たちが『教える』こと自体、おこがましいことなのかもしれないなと思いました。

 

 

自分で覚えること

先述の通り、1960年代のヘアーインディアンの文化では自分で覚えるのが当たり前でした。原先生は彼らを見た時、自分で自分の世界を築く喜びを知っている人間の美しさを持っていたと感じたそうです。

小さい時に自分で見て学び、やってみて出来たと思う感覚を持つことが大事であり、それを大人は見守ってあげるゆとりが必要だと原先生はおっしゃっていました。

最近流行りの『非認知能力』なるものもこれに通じるものがあるのではないでしょうか。

 



おわりに

あまり思い詰めて育児をしなくても、子供はうまいこと育っていくから大丈夫。他の民族だってこうやって子供は成長して生きているんだから。

という原先生のメッセージがなんとなくですが感じ取れた気がします。

たまたまですが、肩の力を抜いてね系の育児本(?)を最近よく読んでいる気がしました。笑

育児に行き詰まったときにもう一度手に取って読みたい本でした。

 

 

おすすめ度:★★★★☆
育児中の合間に読みやすい度:★★★★☆
手元に置いときたい度:★★★★☆

 

 

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