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読書記録:道ひらく、海わたる

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こんにちは。2歳0歳ふたりの息子を育てている育休中ママのうどんです。

 

今回は佐々木亨さんの『道ひらく、海わたる』の読書記録です。

 

 

こちらは教育系のインスタグラマーさんがおすすめしていたので読んでみました。大谷翔平さんの伝記です。私は大谷翔平さんが好きとか嫌いとか特にないのですが、大成功されている方のお話は読んでみるに越したことがないかなと思い手に取ってみた次第です。

 

 

 

 

大谷家のリビング

子供がいる私にとって目次を見た時に興味深かったのは大谷家のリビングについてでした。

 

  • 家族揃って食卓を囲むのが当たり前
  • リビングに置かれた一家に一台のテレビを眺める
  • 家族みんなでリビングにいることが多かった

 

特筆すべきところは特になく、当たり前といえば当たり前のご家庭なのかな…と思いました。(筆者の佐々木さんもそのように書いていました。)

 

 

野球以外にやっていたスポーツ

お母さまがバトミントンをやってらっしゃったので、練習場所について行って遊び半分でやっていたとのこと。また、スイミングは幼稚園年長から小学5年生まで、一通りの泳ぎができるまで通ったそうです。スイミングのおかげか、関節の柔らかさや肩の可動域が広く、野球のプレイスタイルにも良い影響があったとのことでした。

 

野球一辺倒ではなく、いろんなスポーツに触れていたという話を聞いて、こちらの本に書かれていたことを思い出しました。

 

 

振り返りとその習慣

お父さまと野球ノートを交換日記のようにやりとりしていたとのこと。

 

「試合から帰ったら、今日はこういうプレイができた、3回まではいいピッチングができた。あるいは、高めのボール球に手を出したとか、ボール球を打ってフライを上げたとか。そういった試合での良かったことや悪かったことなどをノートに書かせていました。そこで大切なのは、悪かったときに次に何をすれば課題を克服できるのかを考えて行動に移して行くことだと思っていました。それらを字で書き残すことによって、しっかりとやるべきことを頭に入れてほしかった。つまりは、練習における意識付けですね。野球ノートを始めた一番のきっかけは、そこにありました。」

p.77 より引用

 

小さい頃からPDCAを回していて、それをフォローしてくれる大人がいてくれるということがどれだけ大切なのかを感じました。

 

お父様は3つの基本的なポイント(大きな声を出してプレイする、キャッチボールを一生懸命にする、一生懸命走る)をことあるごとにノートを通して翔平さんに伝えようとしたそうです。その3つは今も大谷選手のなかに生きているとのことでした。

 

 

他愛のない話をする

お父様と翔平さんは自宅に帰ると野球のことは持ち込まず、練習が終わってから一緒にお風呂に入ったものの、その日の練習を少しだけ振り返る程度で、風呂上がりはいつもの父と子のように雑談をするだけだったそう。

お父様の意図としては家でも熱血指導をすると怪我につながる場合があるので、怪我をしないために普通の親子として接していたとのことでした。

 

最近石田先生のvoicyをよく聴いているのですか、石田先生も勉強などの話をするのではなく、ただただ家では雑談をしなさい、と言っているのですよね。そうすることで子どもが悩んだ時には親に相談される関係性にもなるし、(ここではあまり関係ないのですが)学業成績も上がる、ということを仰っていました。

r.voicy.jp

 

子供との雑談、大事なのだなと改めて思いました。

 

 

父と母のバランス感覚

「…(中略)…私たちは子育てに関して『こうやって育てよう』とか『絶対にこれだけはしよう』というものが特になかったんです」

ただ、子供は大好きなんです。

pp.81-82から引用

 

子供のことは信頼するけど期待しない、それくらいの関係性が良いものなのだろうなと思いました。

また、夫婦喧嘩は子供の前ではしないことは気をつけていたそうです。

 

お父様とお母様の子供を見守る様子を大谷選手の母校である花巻東高校の佐々木監督は以下のように述べています。

子供に対する親の姿勢としては決して過保護ではない。時には静かに見守る。すべてが放任というわけではなく、適度な距離を保ちながら見つめている。…(中略)…相反する二つの要素を、あたかも矛盾しないようにバランスよく持ち続ける。大谷のご両親は、そのバランス感覚を持っていると思います

pp.84-85

 

私の両親(特に母)は私の高校部活時代に結構顧問の先生に口を出すタイプでした。子を育てるようになった今、思えば親心だったのだろうなと理解できるのですが、当時の私は口を出してくる母が嫌で嫌で仕方ありませんでした。そういう過去もあり、私自身バランス感覚を持った親になるのはある種目標でもあります。

 

 

目標の設定値

『誰かみたいになりたい』という考えでは、その人を上回ることはできない。『超えたい』と思わなければダメなんだということを言い続けました。

p.112より引用

 

これは子供を育てる時だけでなく、自分自身にも必要なマインドセットだと思いました。

 

具体的な数値を与えることで人は目指すべきものが明確になります。大谷にとっては、160キロという数値が大きな目標になったと思いますし、その目標自体が大谷を引っ張ってくれたと思います。鮮やかに具体的に、数値を与えてあげることは大事なことです。

p.113

 

目標設定は具体的数値に落とし込む、というのは定番ですがなかなか難しいですよね。意識したいと思いました…!

 

 

 

おわりに

おそらく彼が凄いのは周囲のサポートはもちろんですが、彼自身が野球が大好きなこと、小さい頃にのびのびと好きなものに打ち込めたこと、そして大好きなものを極めようとする意志力なのかなと本を読んでいて感じました。

 

また、この本を読んで親が子供を「〇〇のように育てたい」と思うこと自体、烏滸がましいことだと改めて思いました。子供の好きなものを見つけてあげて、それに打ち込んであげられる環境を作ること、そして子供の思いや信念を拾い上げて生かしたい、と思った次第です。

 

 

おすすめ度:★★★★☆
育児中の合間に読みやすい度:★★☆☆☆
手元に置いときたい度:★★★☆☆(大谷翔平選手が好きな方は買ってもよいかもしれません。)

 

 

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