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読書記録:世界に通用する子どもの育て方

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こんにちは。2歳0歳ふたりの息子を育てている育休中ママのうどんです。

 

今回は松村亜里さんの『世界に通用する子どもの育て方』の読書記録です。記録というより自分用メモです。

 

 

ポジティブ心理学の本だそうです。こちらはX(Twitter)でどなたかがおすすめしていた本でしたので読んでみることにしました。



 

 

 

本書の立ち位置

こちらの本はポジティブ心理学の本ですが、日本語で記された本はこちらが初めてとのこと。こちらは2019年出版なので、2024年だと他の本もあるかもしれませんね。

 

この研究*がこれまでの子育て論と違う点は、大きくまとめると2つあります。

①「何をすると子どもがダメになるのか」ではなく、「どのような関わり方が子どもの幸せにつながるのか」という視点がある。

②個人の成功体験や哲学的な思想、根拠のない道徳的な理論ではなく、科学的に検証されている。

*ポジティブ心理学のことを指している

p.6 はじめに より引用

 

 

子育ての目的

親は子どもが幸せになることが子育ての最終目的で、子どもにとっては幸せになることが唯一の責任、親孝行だと筆者の松村さんは主張しています。

子ども(大人も)の幸せ、というのは心理的、身体的、社会的に幸福な状態を指しています。幸せであると成功する可能性が高くなり、そして幸せでいるにはポジティブな感情を持つと良い、という研究結果が出ているそうです。

 

松村さんは世界に通用する子どもを以下のように定義しています。

①世界中どこにいても幸せで

②自分の強みを生かして人を幸せにする子

 

報酬と罰

以下より罰と報酬は良くない、という結論になるのですが、罰と報酬は動物脳が活性化し人間脳の動きを弱まらせるため、一時的には効果があるものの長期的にみると悪影響という研究結果が出ているとのことでした。

 

罰について

行動心理学では、悪いことをした時はタイムアウト法などのしつけを勧めています。ですが、実践しようとするとなかなか上手くいかないとのことでした。

 

タイムアウト法、私は使ったことがないというか上手く使えてないのですが、効果があるという人は一定いますよね。

 

報酬について

報酬は外発的動機になるため、パフォーマンスを低下させてしまうことがあります。特に複雑な課題や創造性の高いものにおいては特にパフォーマンスが低下するそうです。

 

 

親子関係をよくする方法

親かそれに代わる人が子どもの安全基地であることで、子どもは無条件の愛を感じられ、挑戦する力や自尊心が高くなります。

子どもに問題行動が出たら、子どもへ再度愛を注ぐよう意識してみると、問題行動が減ることがあるとのことでした。

 

確かに、長男も保育園でぐずることが少ないですと言われるときは、私や夫が意識して抱きしめた翌日や、3人でおでかけした翌日が多かったです。

noodlenodu.hatenablog.com

もっと意識して長男へ愛情表現(言葉よりも行動)をしてあげたいなと思いました。

 

 

愛情表現の方法

愛の伝え方には6つの方法があり、【親が何かをすること】と【親が子どもに寄り添って見守ること】の二つに分けられます。前者は5,6、後者は1-4に当てはまります。子どもは後者に愛を感じることが多いです。

 

  1. 傾聴と非言語的コミュニケーション(聞くのではなく聴く)
  2. 「大好き」「ありがとう」「信頼してる」「頑張ってるね」など肯定的な言葉をかける
  3. 親子で一緒に良質な共同活動の時間を過ごす
  4. スキンシップをする
  5. 生理的なニーズを満たす
  6. 誕生日やクリスマスなどを一緒にお祝いする

 

長男はあまり自分から寄ってくるタイプではないのですが、特に4のスキンシップをすると満たされるのか自分で1人遊びしたり、自分でお着替えしたりと【自分で】やることが増えます。無条件の愛を感じているからこそ、自立する気持ちが出てくるのかもしれません。

 

 

苦しい時ほど慰めてあげる

様々な研究で【慰める】ことでその後の行動がよくなることが明らかになっています。

子どもとの関わりでは「共感」し、気持ちを認めてあげることで、子どもはマイナス感情を受け入れられるようになります。

 

親自身も自分自身への慰めが必要で、自分自身を満たしてあげることで周囲(家族や友人)にも優しくできるようになります。人を頼ったり自分に優しくすることで満たされ、自分自身が慰められるようになるとのことでした。

 

 

褒める時の声の掛け方

「ほめる」という言葉の裏には、相手をもっと頑張らせようとか、よい結果を出させようとかいうコントロールの意図が見え隠れします。

p.150

 

確かにその通りだなと思います…ご指摘ごもっともです。笑

 

心からプロセスに注目し、結果はついてくることもあるしついてこないこともある、でもいつかついてくるかも、という気持ちです。

p.150

 

親は子どもに即時性を求めがちですが、それはなかなか難しいので、上記のマインドでいくのがいいかもしれません。じわりじわり効いてくれるのが数値化されるといいのだけど。子育てって難しいですねぇ。

 

 

子どもがやりたくないことをやらせるとき

子どもがやりたくないことをどうしてもやらせなければならないとき、自律心を妨げない方法としては以下のように対応したら良いとのことでした。

①まずやりたくない気持ちに共感し、その気持ちを認める。

②なぜそのことが大切なのか、合理的な理由を説明する

③圧力を最小限にした言い方や質問の仕方で伝え、選択の余地(自己決定)を与える。

p.181より引用(孫引きですみません)、太字はうどん

 

①で共感することはよくあるのですが、②や③まで踏み込んだことを毎回伝えられていないなと反省しました。

先日長男が晩御飯を食べてくれない時に、共感したあとに何故ご飯を一緒に食べたいか(=②)を伝えると、素直に着席してくれることがありました。2歳児とはいえ、ちゃんと理由がわかってくれているのだなと実感したのでした。

 

 

自分と相手の課題を分ける

まだまだ私の息子たちには先のことかもしれませんが、親の気持ちの持ちようで上手く行く例だと思ったので、書き残したいと思います。

筆者の例であげているのは、朝の準備の話でした。◯時までに行くことを自分の課題として扱っていると、「早く準備しなさい」などと声をかけて親がイライラしてしまいがちですが、以下のように子どもの課題として扱うと、声掛けをせずとも子ども自身が準備をするようになったそうです。

「7時50分のサックスの練習に行くには、家を何時に出ると間に合うかな?」

「7時半」

「じゃ、準備ができたら言ってね。あなたが行きたいときに連れてってあげるから」

そのあとは、私は自分のことをしていました。すると息子はささーっと準備して、7時半より少し前に、「ママ、行こうよ」と言うようになったのです。朝のイライラガミガミはなくなりました。

pp.187-188より引用

 

 

おわりに

筆者の松村さんがママさんだからなのか育児中のパパママに向けて平易な文章で書かれており、かつ研究等も参考にしているのでわかりやすい本でした。育児書を読み漁っている私にとっては真新しさはなかったですが、手元に置いて事あるごとに読み返したいです。初めて手に取る育児本では良い本だと思います!

 

おすすめ度:★★★★☆
育児中の合間に読みやすい度:★★★★☆
手元に置いときたい度:★★★★★

 

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