こんにちは。3歳1歳のふたりの息子を育てているワーママのうどんです。
今回は成田悠輔さんの『22世紀の民主主義』の読書記録です。
こちらは誰からおすすめされたのかあまり覚えていないのですが、読んでみようと思って借りてみた本です。初っ端から雷が落ちるような本でした。選挙や民主主義の改造案を筆者が色々と提示する本なのですが、筆者が50年や100年くらい先を生きているのかな?という印象を受けました。とても賢い人だから、時代がまだついていけてないのだと思います。
筆者の断言
若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは何も変わらない。今の日本人の平均年齢は48歳くらいで、30歳未満の人口は全体の26%。全有権者に占める30歳未満の有権者の割合は13.1%。21年の衆議院選挙における全投票者に占める30歳未満の投票者の割合にいたっては8.6%でしかない。…(中略)…【若者は】選挙で負けるマイノリティであることは変わらない。
pp.5-6 より引用、【】はうどんにて文章を補足
私も夫も選挙には行くようにしていますが、選挙で負けるマイノリティだったとは…(薄々気付いてはいた。)改めて文章で記載されると、あぁ、そうだったのか…とがっかりしました。ですが、がっかりして終えてしまってはこの本の意味がないので読み進めていきましょう笑
インターネットとSNSの蔓延
インターネットとSNSが栄えていくことで情報が撹乱された結果、民主主義が劣化していっていると筆者は述べています。
「民主主義が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。」
p.73より引用
この主張には同意しかないです。Twitter(X)という誰もが言いたいことを呟けるプラットホームのおかげ(影響)か、ポジティブであったり長期的に良いと思われたり、本質的な意見がかき消されて、ネガティブで質の低い意見ばかりが大きな声で発せられているように感じます。その状態が嫌なので、SNSのなかでもTwitterをほとんど見ることはありません。見て週1-2回くらいかな。
民主主義のあるべき姿
現在は選挙という形で民衆の意見をまとめています。未来的には人々が無意識に発する情報をデータ化してアルゴリズムを融合させたうえで平均化して政策決定をしていくのがこれからの民主主義のあるべき姿だと成田さんは主張しています。
上記の民主主義は非現実的なので、ある程度のグループ化された政策ごとにそれぞれの政党(ないしはグループ)が政策決定していくのが近未来的には起こりうるのかなと思いました。
結局のところ、成田さんがおっしゃっていたように誰かが革命を起こさないとそうならないのかもしれませんが。
おわりに
筆者の成田さんの経歴を見ても、本を読んでいてもこの人は異世界に住んでいる人かな…?と思うことが多々ありました。こんな想像(妄想)、めちゃくちゃ賢くないと本に浄化させられないです笑
読んでいて面白いなーと思いつつも、時代があと50年、もしくは100年先だったら受け入れられていた論なんだろうなとも思いました。
私がおばあちゃんになった頃には成田さんが想像していた民主主義に生まれ変わっているのかれません。その頃まで生きてたらいいな笑
おすすめ度:★★★☆☆
育児中の合間に読みやすい度:★★★☆☆
手元に置いときたい度:★★★☆☆
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